皮膚科の看護師が抱える問題

皮膚科の看護師が担う主な仕事は、医師が行う医療行為のサポートや患者に対する薬の説明だ。
皮膚科では、外科や内科に較べると割と簡単な治療行為が多いため、必然的に看護師の業務としては薬の説明のウエイトが高くなるという特徴がある。そのため、専門的な看護スキルを身につけ、いずれは他の分野の看護師として活躍したいと考えている看護師にとっては、スキルを磨きにくいという点が課題であるといえる。
この課題を解決するには、学ぶ姿勢を強く持ち続ける必要がある。余暇を利用して医学書を読んだり、専門看護師や認定看護師といった各種資格の取得を目指して勉強するといったことを行うとよいだろう。

皮膚科は、一般的に夜間や休日は休みであるケースが多い。
他の医療分野で働く看護師のように土日出勤や夜勤に対応する必要がないため、皮膚科には子育て中の看護師などが多く集まる傾向がある。そのような中に独身や子供のいない看護師が入っていくと、先輩や同僚の輪になかなか入って行けずに孤立してしまいかねない。そういった状況をいかにして回避するかも、皮膚科における課題といえる。
例えば、医院長や看護師長が中心となって、積極的に看護師間のコミュニケーションを活性化させるような取り組みを行うのも、一つのやり方だ。それ以外にも、同じようなバックグラウンドを持つ看護師ばかりではなく、様々なキャリアを有する看護師を雇うようにするという方法もある。

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