皮膚科で看護師として勤務している際に感じるメリットはいくつかあるが、最も大きいのが、重症化する患者さんがほかの診療科目と比べると少ないという点だろう。
例えば内科の場合でも、患者さんがギリギリまで我慢してしまっている状態で来院すると、すでに重症化していて緊急に処置が必要となるようなケースがある。救急外来に至っては、文字通り1秒を争うような現場で仕事をし続けなければならない。
こういった状況では些細なミスも患者の命に関わるので、常に神経を張り詰めておく必要がある。しかし、皮膚科では急に症状が重症化するような患者さんは少ないため、精神的負担は比較的少ない。
また、皮膚疾患の症状には痒みや痛みなどが多いので、重症化する前に患者さんが耐えられなくなって来院することがほとんどだ。看護師も慌てることなく常に冷静に処置や介助を行うことができるため、精神的な疲れは少ないだろう。
皮膚科で得た知識というのは、特に女性にとっては有用なものばかりとなっている。
皮膚科に来院する患者さんたちは皮膚にさまざまなトラブルを抱えて来院するが、そのトラブルはだれしも発症する可能性がある。皮膚科で働いているとそのトラブルに対する最善の対処法を現場で学ぶことができるため、自然と皮膚に対して適切なケアができるようになり、いつまでも綺麗な肌を維持することが可能になるだろう。
実際に皮膚科で勤務している看護師を見ると、常に肌のケアを怠っていないためか、綺麗な肌の人が多い。